日本各地で親しまれている郷土おにぎり

関東地方のおにぎり

まず東京で親しまれているおにぎりですが、代表的なものは深川おにぎりです。

深川めしと言えば、アサリやネギを甘辛く醤油も入れて炊いたご飯です。

アサリのしぐれ煮をおにぎりに混ぜ込んだ感じとも言えますが、食感も非常に良く食べ応えがあります。

神奈川では「御難おにぎり」という由緒正しいおにぎりがありますね。

「難を逃れるために食べ始めた縁起物」という謂れがありますが、素材は非常にシンプル。

青紫蘇と紅生姜が見事にカラフルで、素朴ながらも上手くバランスの取れたおにぎりです。

関西地方のおにぎり

奈良の「奈良茶飯おにぎり」は御難おにぎりのように、お寺が由来のおにぎりです。

大豆など具材もそうですが一番特徴的なのは、ほうじ茶でお米を炊いていることです。

仕上がりは確かにほうじ茶の香り漂う、上品な風味となっています。

味はかなり薄口なので、ごま塩を適宜かけて楽しむと良いでしょう。

京都に伝わる「苗めし」もかなり特徴があります。

きな粉がまぶしてあるのですが、さながら見た目はきな粉おはぎのようですね。

赤飯を俵のような形に丸めて、すこし塩の入ったきな粉を纏っています。

「お米の苗が秋にはきな粉のような、綺麗な黄金色になりますように…」という願いが込められています。

九州沖縄地方のおにぎり

お沖縄で人気のあるおにぎりと言えば、スパムおにぎり(スパムむすび)。

実はハワイで先に出来たメニューだとも言われていますが、沖縄の方は卵が間に挟んであるのが主流ですね。

アメリカと関わりが深いですから、タコライスなどお米と洋風メニューが合体した物も多いです。

宮崎名物の「肉巻きおにぎり」も日本ながらのおにぎりとはかなり毛色が違いますが、すでに県外にも広まり始めていますね。

味自体は甘辛い醤油ベースで和風なのですが、見た目からもジャンクな印象を持たれていますね。

福岡の「かしわおにぎり」も甘めの醤油で味付けされていますが、郷土料理らしさがあります。

かしわめしという福岡料理をおにぎりにしたものなのですが、かしわ(鶏肉)と野菜がバランス良く入っていて非常に人気があるんです。

このように、日本全国にはまだまだ特色あるおにぎりがたくさんあります。

例えば各地のお米料理を丸めたり、具材を入れれば簡単に出来るのがおにぎりの良い所です。
もち米を使うおにぎりもありますが、多くはコシヒカリなどでどんなおにぎりでも作れてしまいます。

気になったおにぎりがあれば、ご家庭でも作って楽しんで頂きたいと思います。

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