玄米と白米の違いについて


お米と聞くと、ほとんどの方は白くつややかな白米をイメージされると思います。しかし、お米には様々な種類があり、精米までの工程段階によって変わってきます。
その中でも「白米」と「玄米」の違いをご紹介いたします。

 

米の状態の違い

玄米」は、収穫した稲の果実である籾(もみ)の籾殻を取った状態のものです。籾殻とは、籾を構成する最も外側の殻のことです。玄米は胚芽と、糠(ぬか)という皮によって構成されており、色は茶色です。

一方、「白米」は、玄米の糠と胚芽を取り除き、胚に栄養分を送る役割を持つ胚乳のみにしたものです。玄米と違って色は白いです。また、玄米を白米にすることを精米と言います。

 

栄養素の違い

「玄米」は、「白米」に比べて栄養素が豊富です。疲労回復や動脈硬化の予防をするビタミンや丈夫な体を作るミネラルが多く含まれています。

また、「玄米」には食物繊維が「白米」に比べて 6倍ほど含まれています。食物繊維は塗油ない環境を整える作用を持ちます。こうした栄養素の効果からも、「玄米」には健康的なイメージが抱かれています。

 

味や食感の違い

「玄米」は、米粒が硬めでぱさぱさしています。よく噛んで食べる必要がありますが、よく噛むうちにほのかに甘い味がします。これは、玄米中にあるでんぷんという要素が唾液に含まれる酵素によって糖に分解されるためです。

また、よく噛んで食べることで消化吸収が良くなり、満腹中枢が刺激されて過剰摂取を抑制することに繋がります。満腹中枢とは、体内にある、満腹感を起こさせる情報発信減のことです。そのことがダイエットにつながることから「玄米」は健康食品と言われます。

「白米」は玄米に比べてもちもちしていて、また糠層がない分甘みを早く感じます。

玄米を白米にすると

玄米を自分で精米する場合、糠が取り除かれますから購入したときの内容量より減ります。この事を歩留まりと言います。 減る量としては、お米の痛み具合や実の入り方、不純物の量、等に左右されます。減った分は籾殻と糠と屑米に成ります。精米後のキロ数はお米の状態で変わりますので一概には言えませんが、玄米内容量のだいたい1割~2割程度。 例えば、3㎏の玄米を精米したならば約2.7㎏になります。