粘りが強く味も優れているコシヒカリ。
そのコシヒカリをベースに品種改良できないかと試行錯誤して作られたのが「ミルキークイーン」です。
名前の由来はお米がやや乳白色をおびているからで、その名の通り「乳白色の女王」といった雰囲気があります。
新品種登録(水稲農林332号)されたのが1995年、茨城県で認定品種とし採用されたのが2000年ですから、ミルキークイーンが普及し始めたのは今世紀に入ってから。
比較的新しい種類のお米です。
特徴は、モチモチした食感と粘りの強さ、炊きあがりの光沢感の美しさがあげられます。
また冷めてもおいしさや食感を保っていられるので、おにぎりやお弁当に大変重宝されます。
炊き込みご飯等の和食にも非常に合います。
逆にパラリとした粒が好まれるチャーハンやピラフ、カレーのライス用としてはやや苦手という特性のお米です。
突然変異種って安全?
ミルキークイーンは、農林水産省の研究施設や公立の農業試験場で開発されたもののひとつです。
パン食が普及し米の消費量が低下しつつある中で、安定して収穫できていろいろな用途に利用できる新しいタイプのお米ができないかと開発に力が入れられました。
そうした過程でコシヒカリをベースに人為的に突然変異を誘発させ、研究を重ねて作られたのがミルキークイーンというわけです。
「突然変異」というとちょっとびっくりする方もいらっしゃるかもしれません。
近年遺伝子組み換え作物の危険性が話題になったり、安全面での問題がニュースになったりしています。
しかし、ミルキークイーンのような誘発突然変異を利用した開発方法は、作物本来の遺伝子を利用して改良するもので、新たに遺伝子を付与して別物に変化させてしまう遺伝子組換えとは根本的に異なるものです。
お米に限らず品種改良の方法として古くから広く採用されている手法でもあり、そういった意味でも安心といえます。
ミルキークイーンはブレンドしても優秀
「普段食べているお米の食感を少し変えてみたいなあ」と思われたときには、ミルキークイーンを追加してみることをお勧めします。
お米のブレンドは、それぞれのお米の特性を理解した上で分量や配合を決める必要があるなど、それなりに知識を必要とするものです。
けれどもミルキークイーンはそのあたりの許容範囲が広く、気軽に使っても失敗することはまずありません。
特に「モチモチした食感を追加してよりおいしく食べたい」ときなどには、ミルキークイーンは最適の選択といえます。
ミルキークイーンは様々な料理に合わせやすいお米です。
日々の食卓に是非どうぞ。
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