【なぜお米を研ぐのか?】
精米したお米の表面に付着した糠(ぬか)やゴミ、ホコリなどを取り除きおいしいご
飯を炊くためです。
今は精米の技術が向上しており、お米に糠(ぬか)があまり付いていません。
「お米を研ぐ」というよりは「お米を洗う」という感覚で行うことがポイントです。
①洗う
計量したお米を内釜またはボウルに入れます。(炊飯器の種類によっては内釜が傷つ
いてしまう場合もありますので注意が必要です。)
水を流し入れてから、ゆっくりしていると水と共に落ちた糠や汚れまで再び米が吸っ
てしまうため、軽く2~3回底からかき混ぜたらすぐに水を捨てます。(10秒程度)
研ぐ工程に入る前に、水はしっかり切っておきましょう。
②研ぐ
しっかり水が切れたら研ぎ始めます。
ボールを握るような手つきで、シャカシャカと20回ほど容器の中をかきまわすように
して研ぎます。力を入れて手のひらでゴシゴシと研ぐとお米が割れてしまうので、力
を入れすぎずに、同じ方向にぐるぐるとゆっくりかき混ぜます。
③すすぐ
やさしく研いだ後は、容器に水を入れて白く濁った研ぎ汁を流します。汚れたとぎ汁
は容器の底の方に溜まりやすいので、一度底から軽く混ぜてから捨ててください。
その後も同じように素早く水を入れて軽くかき混ぜ、水を捨てます。
通常はこの作業を2~3回繰り返せば、お米の汚れは十分に落とすことができます。
うっすら米が透けて見えるくらいの薄い乳白色に濁っているくらいがちょうどよい状
態です。
水が透明になるまですすぎを繰り返すと米の栄養やおいしさも逃げてしまいますので
注意してください。
(水が白っぽくなるのは、お米のデンプンによるものです。)
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新米・古米・無洗米によって研ぎ方を変えるのがおすすめです。
新米→やさしく洗うだけで十分です
古米→酸化による風味の劣化がお米の表面に起こっているため、これを取り除くため
にュッギュッとしっかり研いで、米の表面を落としたほうが美味しくなります。
無洗米→本来は一度も洗わずに炊いてもよいとされていますが、水を入れてみて濁り
があまりにも強ければ、さっと水洗いしていただくのがおすすめです。