無洗米は、とぎ洗いせずに水を加えるだけで炊飯できるように工場で肌ヌカを取り除いたお米で1991年に誕生しました。
現在、国による品質基準がないため、品質にバラツキがあり、全国無洗米協会の審査に合格した無洗米は、以下の要件を満たしています。
① 製造時に異物を添加しない。
② 食味を落とさない。
③ 環境への負荷を軽減する。
④ 産業廃棄物を出さない。
無洗米の特徴
精米した白米の表面には、通常の精米装置では取り切れない肌ヌカ(精白米の表面に残っている粘着性の高いヌカ)が残っています。この肌ヌカを取り除くために、精米した白米を炊く前は研ぎ洗いが必要となります。
「無洗米」は、今まで研ぎ洗いしていた肌ヌカをほぼ完全に除去したお米のことです。肌ヌカを除去する方法には、肌ヌカの粘着性を利用して除去する方法(ヌカ式)や肌ヌカと水が混じったとぎ汁をタピオカ澱粉で吸着させる方法(タピオカ式)、肌ヌカを水で洗い落として乾燥させる方法(水洗い式)などがあります。
無洗米は炊く前に洗わずに済むため、
1.調理時間が短縮できる
2.水の使用量や排水を低減できる
3.洗米による栄養価(水溶性ビタミンやミネラルなど)の流失が低減できる
等のメリットがあります。
無洗米と白米で味に違い
基本的に無洗米と白米で味の違いはありません。ただ、白米は洗い(とぎ)方によって、うま味成分が流れ出て味に差が出ることがあります。それに比べて無洗米は洗う(とぐ)必要がないため、うまみ成分や水溶性ビタミンやミネラルの流出も少なくできます。
無洗米のメリットとは
精白米より少し割高ですが、取り除いた肌ヌカの分多めにお米が入っています。洗う(とぐ)必要がないので、手軽に簡単に炊飯できます。水の節約や時間短縮ができ、排水が少なくて済むので環境にもやさしいお米です。また、キャンプやアウトドアにも手軽に使えて便利です。