お米の品種は何種類ぐらいあるの?


普段、何気なく食べているお米は、コシヒカリ、ササニシキ、あきたこまちなど、さまざまな種類があり、国に品種登録されている数は500品種、水稲、普通のお米(うるち米)は440品種あります。日本人に古くからずっと親しまれてきた主食であるお米は、さまざまな品種改良によって種類ごとに特徴を持っています。

コシヒカリ系5品種

①コシヒカリ
コシヒカリは、言わずと知れた「お米の最高傑作」です。全国各地で作られていますが、その中でも新潟県魚沼産のコシヒカリはこの品種の出身地でもあり、令和元年産の米の食味ランキングで特Aの評価を得た逸品。独特の粘りと、噛みしめるほどに口の中に広がる旨みや甘みがとても強いお米ですが、作る地域によって味が異なるので、ぜひ実際に味わってみてください。

②あきたこまち
美しいネーミングとマッチして、炊きあがりもとても綺麗なごはんです。コシヒカリ譲りの甘みや旨みだけでなく、味や香りのバランスが良くあっさりした食感で「完成したお米」と呼ばれることもあります。米粒の断面も綺麗なので、海苔巻きにしても綺麗に仕上がりますよ。

③ひとめぼれ
コシヒカリとコシヒカリの子である初星を交配し、食味と耐冷性を両立させたのが「ひとめぼれ」。宮城県が主産地で、「見て美しさに『ひとめぼれ』、食べて美味しさに『ひとめぼれ』し、たくさんの人に愛されてほしい」と命名された名前のように、バランスがとれていて食べやすく、多くの人に愛されているお米です。実際に、生産者だけでなく消費者にも抜群の知名度と人気があります。

4ヒノヒカリ
東の横綱・コシヒカリに対し、西の横綱とも呼ばれている「ヒノヒカリ」は、コシヒカリと黄金晴(コガネバレ)の交配によって生まれました。粒は小さいながらも厚みがあって輪郭がはっきりしていて、弾力があって食べ応えも良く、九州では多くの家庭で使われています。ご飯粒が水気でつぶれにくいので、牛丼や親子丼などの丼ものや、カレーライスなどにもおすすめです。

⑤ミルキークイーン
コシヒカリをベースに、日本で改良された低アミロース品種です。アミロースとはお米に含まれるデンプンの一種で、アミロースが多いほど粘りが少なく、アミロースが少ないほど粘りが多いご飯になるという特徴があります。つまり「粘りが強く」「モチモチした食感」がミルキークイーンの大きな特徴。冷めても固くなりにくいので、お弁当やおにぎりにぴったりです。