早場米(はやばまい)について

早場米とは

日中はまだ残暑厳しい毎日ですが、お盆が過ぎ、朝晩の涼しい風にゆっくりと秋の訪れを感じるこの頃となりました。秋と言えば、田んぼが黄金色に染まる収穫の時期、新米の季節です。先日も、宮崎県産コシヒカリの新米卸向け販売価格が前年比4%高いとニュースになっていました。

一般的に新米と言えば、大半は10月前後に収穫し、販売が開始されますが、そんな中、6月、7月、8月といった夏場の時期に新米の販売が開始されるお米があります。こうした、他に先駆けて新米が販売されるお米を、「早場米」と言います。

ツナギで知りうる限りでは、沖縄県の農家が6月頃、九州地方や高知県の農家で7月頃、千葉県や埼玉県の農家で8月頃、茨城県あたりの農家でも9月頃に新米の販売を開始しています。

早場米のメリット

早場米を作る大きなメリットとして、台風シーズン前に刈り入れを済ませることができることがあげられます。台風の影響を受け易いそれぞれの地域性が影響しており、先人たちが長い年月をかけ、築き上げたものだと言われています。

また、早場米のもう一つのメリットとしては、他の米どころとされる地域で新米が収穫されるよりも前に新米を販売できるので、いち早く消費者に新米をお届けできます。その分、他の生産地での出荷が始まると希少価値は薄れてしまいますが、需要は高く、それぞれのブランド価値も高い人気商品となっています。