おいしいお米とは、もちろん食べたときにおいしいと思えるお米のことですが、好みは人によってさまざまです。その中でも、1つの目安となるのが「食味ランキング」と「お米日本一コンテスト」があります。実際にどういった審査をしているのかを簡単にご紹介いたします。
食味ランキング・お米日本一コンテストとは?
「米の食味ランキング」は、一般社団法人「日本穀物検定協会」が主催しており、専門の「食味評価エキスパート」による「官能試験」によってそれぞれのお米のランキングが決定されます。
評価項目は「外観・香り・味・粘り・硬さ」と「総合評価」の6項目で、複数産地のコシヒカリのブレンド米を「基準米」として、基準米と試験対象を比較します。だいたい同じくらいで「A’」、基準米よりも特に良いと判断されたものを「特A」、良いと判断されたものを「A」、やや劣ると判断されたものを「B」、劣ると判断されたものを「B’」として5段階で評価されています。
「お米日本一コンテスト」は、静岡県が主催しており、「食味評価機器」という機械による評価と、専門家による「食味官能検査」の2つで評価します。審査員は米・食味鑑定士、お米マイスター、お米アドバイザーなど、お米の専門家が審査をします。お米の専門家が選んだお米は、もちろん一般的に最も「おいしい」と判断されるお米には違いないでしょうが、これはあくまでも1つの目安であり、すべての人にとって絶対の基準ではありません。
お米を好みで選ぶときのポイント
お米の味・食感は、「甘みがあるかどうか」「もちもちしているかあっさりしているか」「しっかりしているか柔らかいか」などをポイントに選ぶと良いでしょう。お米の主成分は「デンプン」で、これを唾液に含まれる消化酵素が分解し、「甘み」を感じるかが美味しさのポイントの1つです。
「もちもちしているかどうか」はお米の持つ粘り気や水分量、「柔らかいかどうか」はお米そのものの硬さのほか、炊き方でも調整できます。これらの食感は、好みが分かれるところなので、実際に炊きながら調節してみると良いでしょう。