お米が贈答品として重宝される理由


日本では主食であるお米は、縁起物であるともとされてきました。
古来、食べ物のなかでもお米が特に重要視され、秋の収穫を祝い、神様に献上する収穫物もお米が中心です。
一説には、「米」という漢字は「八十八」という文字からできたとされ、米作りの工程が「八十八」あることから、その語源となったと言われています。末広がりの「八」が上下に重なることから、「真ん中から四方八方に幸せが広がっていく」とても縁起が良い物とされています。

また、七福神の1人、大黒天様は米袋の上に乗っています。五穀豊穣を願う象徴として、昔から酒樽などど共にお米は奉納品としても祭られてきました。

なぜ贈り物に「お米」が選ばれるのか

お米が贈り物として最適な理由は、日持ちするという点と好き嫌いが少ないという点です。相手の方に食べて楽しんでいただける食品のギフトは、後に残らずにお贈り先の負担になりにくいことから人気ですが、お菓子や果物、お酒などは、ものによっては賞味期限が短かったり、好みがわかれてしまうというデメリットもあります。

しかし、お米ならば好き嫌いも比較的少なく、小さなお子様からお年寄りまで日々召し上がっていただけるので、贈り先の好みや家族構成を気にする必要があまりありません。
また、昔は年の瀬の贈り物として、無事に年が越せるよう、お酒や乾物など日持ちする物を選んで贈っていたと言われており、お米は他の生鮮食品などに比べ、保存がしやすく日持ちする食品で、日常的に食べるものなので、喜ばれやすく、近年では通販でさまざまな産地や銘柄のお米を買えるようになりました。高品質で特別なお米も選んで購入できるので、普段買わないようなちょっと高級な特選米をプゼントされれば贅沢な気持ちになり、喜んでもらいやすいです。

また、結婚式の引き出物や生まれてきた赤ちゃんの体重の重さのお米を出産内祝いで送ったりなど、贈答品として様々な用途に利用されるお米ですが、御歳暮でお米を送ることをお勧めします。
それは、御歳暮の時期がちょうど新米の時期になり、秋に収穫されたばかりの美味しいお米を「新米」として贈ることができます。