もち米について②


もち米(糯米)とは、糯(もち)性のあるコメの品種群の一つで、主に日本、韓国、中国、フィリピン、タイなどのアジア圏で栽培されている食物です。

ちなみに、日本におけるもち米の生産は米全体の生産量の3~5%と言われていますが、ラオスなどの地方ではもち米は主食として扱われており、全体の85%以上を占めているとされています。

もち米の歴史

お米の起源は中国とされており、紀元前の大昔に中国から朝鮮半島を経由して日本に伝わったとされていて、もち米も稲作の伝来と共にアジア大陸から伝わったとされています。

日本での餅の歴史は古く、平安時代には大豆や小豆、ごまなどの材料を加えた餅や、米の粉を使った「ちまき」のようなものも作られていたとされています。

現代のお正月でもよく目にする鏡餅は、鎌倉・室町時代になってから使われ始めました。

また、江戸時代にはお餅を年中行事の祝い事に使われることも多くなり、食べると力がつくと言う意味合いを込めて「力餅」とよばれる名物も生まれたとされています。

地域によるもち米の違いとは

もち米は、普段から食されているうるち米と同様に、産地や品種によって味に特徴があります。

主にもち米特有の粘りや、もち米の味そのものに違いがあり、お米王国である新潟県では「こがねもち」「ヒメノモチ」「峰の雪もち」「〆張りもち」などがもち米のブランドとしても有名です。

もち米の新米時期

もち米の新米時期は普段から食されているうるち米と同様に、8月の下旬から10月上旬までが新米時期とされています。

もち米の新米は、年中販売されているもち米とは異なり、味や香りがよいことが大きな特徴なため、機会があればぜひ新米のもち米を試してみてください。