普通炊きと早炊きでは味に違いはある?

普通炊きと早炊きでは味に違いはある?

ご飯は炊飯前にお米に水をしっかり吸収させることで、お米に含まれるでんぷん質がアルファー(糊)化し、弾力や粘り、旨みと甘味が増すと言われています。

そのため吸水時間を省く早炊きは、普通炊きと比べてお米への水の浸透が少ないために、少し固めに炊きあがることになります。
さらに蒸らし時間も省くため、個人の好みもありますが水分が飛びきらずに少し水っぽいと感じる方もいるようです。

ただし最近の炊飯器はとても性能が良いため、大きな味の違いはないと言われています。

特に炊きたてのご飯の場合は、普通炊きでも早炊きでもほとんど変わらない美味しいご飯が食べられます。
時間が経つと早炊きのご飯の方が味が落ちやすいと言う声も多いため、早炊きの場合は長時間の保温は避け、できるだけ早く食べるのがおすすめです。

 

早炊きでも普通炊きと同じく美味しく炊けちゃうコツ!

ご飯の甘味や旨みは炊飯前の「吸水」がポイント。
お米のでんぷん質をアルファー化させるには、夏は30分以上、冬は1時間以上お米を水に浸しておくのが理想です。

早炊きでご飯を炊く場合には、しっかりとお米に水を吸収させてからスイッチをオン!
しっかりと吸水させたお米を早炊きで一気に炊き上げることで、美味しく炊けると言われています。

 

普通炊きと早炊き、電気代はどっちが安い?

普通炊きと早炊きで電気代は違うのでしょうか?

早炊きでは短い時間でご飯を炊くので、普通炊きと比べて省エネかと思いきや、一概にそうとは限りません。
一般的な炊飯器でご飯を炊くときにかかる電気代は4円前後。
(※5.5合炊き、電気料金は電気 27円/kWhで計算)

早炊きでは炊飯工程の中の「吸水」「蒸らし」を短縮していますが、その工程ではそれほど大きな電力は使われていません。
炊飯工程の中で一番電力を使用する「沸騰」の工程については普通炊きも早炊きも同じく炊飯していますので、省エネできても1円以下、ほぼ変わらないと言えるでしょう。

炊飯器によっては、早炊きの方が水を急激に沸騰させるため、炊飯時の消費電力が増える場合もあります。
普通炊きより1.2~1.3倍程度の消費電力となり、1円程度電気代が高くなる可能性もあります。