無洗米と言えば、その名の通り洗わなくても良いお米なのですが、スーパーなどで一定数は置かれているものの、無洗米はまずいというイメージが強く、あまり馴染みがないという方が多いのではないでしょうか。
無洗米は本当に美味しくないのか?
白米より無洗米が安いのはなぜなのか?
などの疑問に答えながら、無洗米と白米、それぞれのメリットを考えていきたいと思います。
味
まずは味について。
なんとなくのイメージで、無洗米はまずい、と思われている方が多いと思いますが、白米と無洗米を比べて、必ず無洗米は味が劣る、ということはありません。
無洗米というのは、米の表面の「肌ヌカ」と言われる部分を、精米して取り除いたお米のことを言います。
この「肌ヌカ」を取り除かずにお米を炊いてしまうと、お米がパサパサとして味も悪くなることが分かっています。
白米の場合はこの「肌ヌカ」を研ぐことによって取り除いているわけです。
つまり、無洗米は米の味を悪くする原因をあらかじめ取り除いているわけですから、無洗米だから味が悪いということではないのです。
もし、無洗米がまずいと感じられる原因があるとすれば、無洗米は安価なブランド力の低いお米をブレンドして売り出すことが多いためでしょう。
近年では、無洗米でもコシヒカリなど、ブランド力の高い銘柄のものも多く作られているので、一概に無洗米はまずいと言うことはできません。
次に値段についてですが、無洗米は洗うという手間が省ける分、高いはずなのに白米よりも安い、と不思議に思われたことはないでしょうか?
実際に同じ5キロのお米でも無洗米の方が安く売られていることが多いです。
これも、無洗米の味のイメージを下げている要因と言えるでしょう。
価格
しかし、同じ銘柄のお米で、同じ重さの米の単価を比べると、精米の工程が多い分、無洗米の方が本当は高くなります。
スーパーなどでは、無洗米は安価なブランド米のみ置いており、対して白米は、高級なブランド米まで取り揃えていることが多いので、まるで無洗米の方が安く感じられるのです。
近年売り出されている、高級ブランド米の無洗米は、やはり白米より5キロあたり200〜300円ほど高い値段で販売されています。
しかし、無洗米は肌ヌカを取り除いている分、一粒一粒のかさが減るため、同じ5キロのお米の場合、白米より量は多くなります。
そのことを考慮すると、白米と無洗米の値段の差というものはほとんどないと言えます。
以上のように、味、価格で白米と無洗米を比べると、どちらが美味しい、どちらが安いということを断定することは難しいという結論に至ります。
白米のメリットとしては、多くの販売店で様々な銘柄が取り揃えられていることが挙げられますし、無洗米は、やはり忙しいご家庭などには洗わず炊けるというメリットは大きいでしょう。
無洗米はまずい、というイメージを取り除いて、一度試してみても良いのではないでしょうか。
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