昨今では、コシヒカリの無洗米がスーパー等の店頭に並ぶことも増えてきました。
メリットばかりが強調される無洗米ですが、果たしてその陰にデメリットは潜んでいるのでしょうか?
様々な視点から、無洗米を利用するメリットとデメリットについてお伝えします。
無洗米のメリット
無洗米を利用する上で最大のメリットとなるのは、何といっても手間がかからないということです。
お米を研ぐためにかける時間は長い方の場合は5分以上に及びますから、確実に家事の負担増になります。
また、冬場には冷たい水に手を曝すということを苦痛に感じる方も少なくないでしょう。
無洗米を利用すればそういったデメリットを一掃できますから、家事の手間と苦労を一つ減らせます。
金銭的な意味でお得であることも大きなメリットの一つですね。
お米を研がずに済むぶん、普通のお米を食べることと比べて水道代を節約することができます。
また、普通のお米よりも無洗米のほうが内容量が多いということは意外と知られていない事実です。
普通のお米には表面に米ぬかが付着しており、お米を洗う際に落ちて流れます。
普通のお米の場合、この分の重さも追加された内容量が記載されているのです。
つまり、内容量が同じ10kgだったとしても、無洗米と普通のお米とでは正味の量は無洗米の方が多いのです。
また、普通のお米の場合には、研ぐ際にぬかと一緒に栄養素が流れ出てしまうことがあります。
そればかりか、例えばざるに入れて洗っていると、お米が傷付いてしまう可能性すら出てきます。
そういった問題も、無洗米を利用することで回避することが可能です。
無洗米のデメリット
反対に一番のデメリットになるのは、欲しい種類のお米に無洗米が存在するとは限らないという点です。
現在、コシヒカリには様々な産地から非常に多くの銘柄があり、消費者にとっての選択肢が拡大しています。
しかしながら、すべての種類に無洗米が存在しているわけではありません。
自分の好みに合ったコシヒカリを見つけられても、無洗米にこだわると購入できない可能性があるわけです。
次に、無洗米を美味しく炊き上げるためには時間に余裕が必要であることも事実です。
無洗米の場合には、炊飯器のスイッチを入れる1時間前には水に浸けておいたほうが良いと言われています。
ですから、美味しいお米を炊くためにはなるべく早い段階から準備を進めていかねばなりません。
そして仕上がりについても、無洗米は普通のお米よりも硬く、芯のあるような炊き上がりになります。
硬めのご飯が好みという方にとっては問題になりませんが、ふっくらしたお米が好きな方には向きません。
柔らかめのお米を無洗米で炊く際には、水の量を増やすなどコツを掴む必要があります。
このように、無洗米にはメリットとデメリットの両方が潜んでいることが分かります。
最終的にどちらを選ぶかはそれぞれの好みと言わざるを得ませんが、双方に独自の長所が存在しています。
お好みの銘柄に無洗米が用意されているならば、一度試してみる価値は充分にあるのではないでしょうか。
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